“駅前子ども教室”竹筒トラップをつくろう
- 2013年6月28日(金) 09:33 JST
河内長野市青少年育成課と共同実施イベント「駅前子ども教室」の2回目を長野公園で行いましたので報告いたします。
先月に引き続き、長野公園の公園管理事務所にて実施しました。
今回は竹を使ったハチの巣のトラップ作り。
ハチといってもスズメバチやミツバチのように集団で大きな巣を作るハチではなく、竹筒やヨシなど細長い物体に主に単独で営巣するハチで、竹筒バチと呼ばれます。
竹筒バチは特定の分類群ではなく、他の生き物を捕えて幼虫の餌にするジガバチなどの狩バチ類や花粉を集めるハキリバチなどのハナバチ類と様々な種類がいます。
そして、この竹筒トラップでは竹筒バチが作った巣の中を調べることができ、ハチによって餌などが異なります。
また、設置場所やトラップの本数、角度、方角などによって周辺に生息する竹筒バチの種類を把握することができます。仕掛けたトラップを観察することから夏休みの自由研究のテーマにもなります。
今回、公園内で伐採した竹を利用して竹筒トラップを作りました。作り方は簡単で20cmほどの竹を数本まとめ、柔らかい針金で固定してすだれ状に仕上げました。子どもたちは意外と苦戦していましたが、虫のマメ知識を織り交ぜながら楽しく作っていました。そして、完成後はみんなで外に出て公園内の木に設置しました。
竹筒の回収と観察会は9月。竹を割って中にいるハチや餌など調べます。それまでハチが入ってくれるかわかりませんが、みんなが一生懸命に作ったトラップにハチが営巣してくれますように。