“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察


長野公園

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“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察

  • 2014年2月18日(火) 22:08 JST

“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察

“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察

長野公園の新年最初のイベントとして、河内長野市青少年育成課と共同実施イベント「駅前子ども教室」を行いましたので報告いたします。

今回は以前から設置している野鳥の手作り巣箱のおそうじと野鳥の観察会を行いました。

講師は以前巣箱づくりでもお手伝いいただきました河内長野野鳥の会の方と長野公園の生き物博士である私が担当しました。おとといの積雪の影響が心配でしたが、当日はいい天気で雪もだいぶ解けていい感じにスタートできました。この日は全員で5名の子どもたちが参加しました。

まずは長野公園に設置している巣箱にはどんな鳥が営巣しているかお話をしていただきました。巣箱の入口の大きさで入る鳥が違っていてここの巣箱ではシジュウカラという鳥が主に営巣するとのこと。そして、営巣していれば中にはコケなどが敷き詰められ、中央に卵や雛を育てる産座があるそうです。

さて、それでは実際に鳥の巣が入っているのかチェックスタート!!最初は事務所の裏手の木の上です。「木に登って巣箱を外したい人」と聞いたら勇気のある男の子が真っ先に手を挙げてくれました・・・すごい!!。ちなみに私は幼少期より高所恐怖症なので思わず感心してしまいました。それほどの高さはありませんが、危ないのでヘルメットを着用して、命綱をつけた所長と一緒に登りました。

“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察
“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察
“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察
“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察
“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察
“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察

男の子が所長と登っている間、他の子どもたちは私と一緒に作業を見届けながら、近くで囀る鳥たちの姿を観察していました。しばらくして、巣箱が到着。宝箱を開ける気持ちで巣箱を開けるとなんと・・・講師の先生が教えてくださったとおり、コケのかたまりが入っていました。「やった!!」と子ども達が喜ぶのも束の間、講師の先生が「巣づくりしてるけどたぶん産卵してないでぇ」と一言。

実はシジュウカラが産座にする際は獣毛など毛状のものを敷き詰める習性があり、今回はそれらしきものもなくきれいでした。

“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察

残念。気を取り直して次の巣箱に移ります。2つ目の巣箱は空っぽで中にはマイマイガの抜け殻やヒメクロゴキブリの幼虫が入っていました。先ほどの男の子がまた登って回収してくれましたが、続く3つ目、4つ目の巣も空っぽで代わりに中にはキアシガバチやハリブトシアゲアリ、ヨコヅナサシガメの幼虫などがいっぱい入っていました。

“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察
“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察
“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察

残り時間も近づき最後に5つ目の巣箱を回収しました。巣箱には産座のあるシジュウカラの巣が入っていました。「今度はちゃんと入ってたー」とみんな喜んでいました。子どもたちはまだまだ巣箱の掃除をやりたかったみたいですが、ここで時間切れ。事務所に戻って観察した鳥と巣箱から出てきた生き物について解説した後、みんなで記念写真を撮りました。他にもまだまだ巣箱はありますが、清掃は後日職員が行うことになりました。

講師の先生、参加者のみなさん、どうもありがとうございました。今年もみんなで清掃した巣箱に巣を作ってくれることを願って。

“駅前子ども教室”巣箱のそうじと野鳥の観察

観察した鳥:ヒヨドリ、ヤマガラ、シジュウカラ、ビンズイ、メジロ、ウグイス巣箱から出てきた生き物:マイマイガ(抜け殻)、クモ類、ダニ類、ヒメクロゴキブリの幼虫、キアシナガバチ、ヨコヅナサシガメ、スコットカメムシ、ハリブトシリアゲアリ、トビムシ類、ニホンヤモリ。