長野公園新聞 2015秋号(長野公園新聞記事内容ご紹介)


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長野公園新聞 2015秋号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

  • 2015年12月 2日(水) 09:43 JST

長野公園新聞 2015秋号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

暑い夏が終わりをつげ、徐々に秋の空気を感じられるようになってきました。今年の夏は、長らく皆様にご迷惑をおかけしておりました奥河内もみじ公園(延命寺地区)の『蓮池』におきまして、千重紅の開花が実現いたしました。来年もさらによくなるよう努力してまいりますので、ぜひご期待ください。

長野公園新聞 2015秋号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

さて、長野公園の秋の名所と言えばやはり奥河内もみじ公園(延命寺地区)です。山全体を覆うモミジの紅葉は非常に美しく、毎年、多くの方にご利用していただいています。

奥河内さくら公園(長野地区)のモミジもキレイです。紅葉の木々を見ながら、長野公園の自然を観察する「公園観察ガイド」をご利用いただくのも良いかと思います。また、落葉樹の葉が落ちてくると、野鳥たちを観察しやすくなりますので、鳥たちを観察しに来るのも楽しいと思います。秋の空気を満喫しに、長野公園に遊びに来ませんか?

長野公園新聞 2015秋号(長野公園新聞記事内容ご紹介)
長野公園新聞 2015秋号(長野公園新聞記事内容ご紹介)
 

 

 

秋の長野公園でみられる植物

ヤクシソウ:奥河内さくら公園(長野地区)展望台付近

ヤクシソウ:奥河内さくら公園(長野地区)展望台付近

ススキ:奥河内さくら公園(長野地区)展望台付近

ススキ:奥河内さくら公園(長野地区)展望台付近

ヤマハギ:奥河内さくら公園(長野地区)展望台付近

ヤマハギ:奥河内さくら公園(長野地区)展望台付近

秋の危険な生き物について

暑い夏が過ぎ、ようやく秋かなと思いきやまだまだ残暑が続きます。秋は涼しくなるにつれて行楽のためどこかへ出かけようと考えている方が多いのではないでしょうか。そんな秋の行楽は実は危険な生き物が動く季節でもあります。今回は長野公園にも生息している秋の危険な生き物について紹介したいと思います。

まずは毒ヘビ。毒ヘビと言えばやはりマムシ。実は秋が最も被害が多い季節です。マムシは沖縄以南と離島を除く、ほぼ日本全国に広く分布し、平地から山地の草むらや耕作地、水田などに生息している小型のヘビです。全体的に茶褐色で銭型の斑紋と三角形状の頭が特徴的です。口の上顎に1対の毒牙があり、咬まれると激しい痛みと出血を伴う出血毒であり、重症の場合、死亡することがあります。応急処置としてポイズンリムーバーなどで毒を吸い出し、ハンカチなどの布で軽く縛って病院へ直行します。病院ではマムシに咬まれたこと、症状などを医師に伝えましょう。また、毒ヘビはほかにヤマカガシやハブ(南西諸島以南)などもいますが、種類がわからない場合はヘビと咬まれた部位の写真も撮っておくと処置に役立ちます。マムシは性質がおとなしいヘビですが、人に襲われると思い攻撃することがあります。藪の中や石垣の隙間などはとくに注意が必要です。

ニホンマムシ

ニホンマムシ

オオスズメバチ

オオスズメバチ

キイロスズメバチ

キイロスズメバチ

セアカゴケグモ

ニホンマムシ

 
 

続いてスズメバチ。日本に生息する危険な生物の中で最も被害が多く、また、死亡例が多いため注意が必要です。スズメバチの仲間は全国に17種存在しますが、多くの場所で見かけるのはそのうち8種前後です。中でもオオスズメバチ、キイロスズメバチの2種は特に危険です。日本のオオスズメバチは大きさ・攻撃性・毒性ともに世界最強のスズメバチです。巣は地中や樹洞に作り、気が荒く、巣に近づくと集団で襲ってきます。山地など自然度の高い場所で営巣するため街中ではあまり見かけません。一方、キイロスズメバチは、体は小型ですが、オオスズメバチに匹敵するほど攻撃性が強く、スズメバチによる刺傷被害のほとんどは本種によるものです。土中や樹洞だけでなく屋根裏や軒下など人家にも巣を作ることから遭遇する可能性が高いスズメバチです。応急処置としては被害部位を水で洗い流し、ポイズンリムーバーなどで毒を吸い出します。アレルギーによるアナフィラキシーもありますので病院に直行します。刺されないようにするためにはなるべく巣や姿を見つけることが重要です。

最後にセアカゴケグモです。1995年に大阪府で初めて発見されたオーストラリア原産の毒グモです。大きさは1㎝ほどで全体的に黒く、背中に赤い模様があるのが特徴です。全国的に生息域が広がっており、咬傷被害もしばしば報告されています。毒は神経毒で噛まれると徐々に痛みが増し、発熱や嘔吐などを引き起こし、呼吸困難になる場合があります。毒性は弱いですが、海外では死亡例があります。応急処置としては被害部位を水で洗い、病院へ直行します。主に街中や人家周辺の側溝などに生息していますが、山地の公園などにも広がっているのでベンチや自動販売機など人工物がある周辺では油断禁物です。

これからの季節、公園などへ出かけられる際はこれらの生き物にぜひご注意を!!

 

 

ながのこうえん最新情報

秋の長野公園といえば、なんといっても奥河内もみじ公園(延命寺地区)のモミジの紅葉です。秋のやわらかい日差しに照らされている見事なモミジの紅葉を楽しみに、奥河内もみじ公園(延命寺地区)に来てみませんか?

樹齢1000年以上とも言われる府の天然記念物(昭和45年2月20日指定)、延命寺境内の「夕照の楓(ゆうばえのもみじ)」も併せてごらんいただけたらと思います。

奥河内もみじ公園(延命寺地区)

モミジの紅葉

階段から上を見上げると、朝の柔らかい日差しを浴びる樹々を望むことができる。

 

天然記念物指定、樹齢千余年、幹周り5m、樹高9m、枝張東西13m、南北17m、弘法大師御手植えと伝えられ、晩秋の夕日に映える姿が一際美しいため、この名がある。

 

奥河内もみじ公園(延命寺地区)のモミジの紅葉

蓮池山を望むと周りはモミジの紅葉一色。

 

奥河内もみじ公園(延命寺地区)へのアクセス

南海高野線…三日市町駅より南東へ2.4km

南海バス…神ヶ丘口停留所より東へ800m

※園内に駐車場は設置されておりません

 

 

とぴっくす

千重紅の開花

奥河内もみじ公園の蓮池におきましては、長年蓮が繁殖できていない状態が続いておりましたが、今年は6月下旬より花芽が上がり、たくさんの蓮の花が開花してくれました。

まだまだ素晴らしい風景とはいいずらいですが、来年は今年よりも多くの花を必ず咲かせてくれますので、足をお運びいただけたらと考えております。

長野公園新聞 2015秋号(長野公園新聞記事内容ご紹介)
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長野公園掲示板

公園観察ガイド(参加費無料)

緑あふれる長野公園には昆虫や鳥類など様々な生き物が生息しており、自然散策や夏休みの自由研究にはもってこいのフィールドです。そして、長野公園では昆虫の専門家である生き物好きのスタッフによる公園観察ガイドを実施しています。

公園観察ガイド(参加費無料)

「これはどんな虫、生き物?」と思った方、長野公園の自然を知りたい方、お気軽にご連絡ください。

都市公園長野公園管理共同体 長野公園管理事務所
河内長野市末広町581-1
TEL:0721-62-2772 FAX:0721-62-2810
時間:9:00~17:00(観察ガイドはスタッフ在駐時のみ) 駐車場:なし 
料金:無料 休み:なし 予約:事前申し込み要(1週間前まで)

 

 

長野公園で見られる生き物たち Vol.08

ニホンアマガエル(Hyla japonica)

全長2~4cm前後の小型のアマガエル類。

北海道から九州にかけて広く分布する。腹部側は白く背面側は広く黄緑色だが、保護色となる灰色や茶褐色のほか、遺伝的に色素が欠乏した個体もまれに存在する。

鼻先から耳にかけて伸びる黒褐色の帯と発達した指先の吸盤が特徴。雌雄同色だが、雌の方が大きい。平地から山地の里山や農耕地などに生息し、都会のビオトープでも見ることができる。

繁殖期は4~7月で、田んぼや小さなため池などに集まり、集団で繁殖する。肉食性で昆虫などの小動物を捕食する。昼夜を問わず活動し、夜間街灯やコンビニのガラス窓にへばりついて昆虫を食べている姿を見かけることがある。

オスは「グワッグワッグワッ・・・」と体の割に大きな声で鳴き、集団で合唱することもある。日本の他のカエル類と異なり、陸上生活に適応した樹上性で適応力もあるため生息環境の破壊による影響は受けにくい。

しかしながら、近年、採餌環境の悪化で数を減らしているところもある。写真は事務所で育てているハスの葉上で撮影した個体。

長野公園では全地区で生息を確認しており、比較的普通に見ることができる。

ニホンアマガエル(Hyla japonica)

ニホンアマガエル(Hyla japonica)