長野公園新聞 2015冬号(長野公園新聞記事内容ご紹介)


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長野公園新聞 2015冬号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

  • 2015年12月 2日(水) 11:19 JST

長野公園新聞 2015冬号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

長野公園では、落葉樹の樹々から葉が落ち、最も冷え込む冬が到来しました。今年は、あまり綺麗な紅葉を見ることができずに大変残念でしたが、大変多くの方々のご来園いただきました。

冬の見どころといえば、やっぱり野鳥たちの観察です。長野公園は、自然の環境が残された公園ですので、毎年多くの野鳥を見ることができます。昨年より活動を進めている『ふくろうの森プロジェクト』の皆さんによって、長野公園園内にフクロウの巣箱を設置していただいたり、フクロウたちの住みよい環境も整えられてきております。(ふくろうの森プロジェクトの活動報告は、3ページにも掲載しておりますので、ぜひご覧ください。)

長野公園の豊かな自然環境は、冬でも皆さんを楽しませてくれるとおもいます。寒い中でも、園内の小さな息吹を感じに、長野公園に遊びに来てはいかがでしょうか?

 

 

冬の長野公園でみられる植物

オオイヌノフグリ:奥河内あじさい公園(河合寺地区) 広場など

オオイヌノフグリ:奥河内あじさい公園(河合寺地区) 広場など

フキ:奥河内楠公の里(観心寺・丸山地区)寺元側入り口付近

フキ:奥河内楠公の里(観心寺・丸山地区)寺元側入り口付近

アケボノアセビ:奥河内楠公の里(観心寺・丸山地区)寺元側入り口付近

アケボノアセビ:奥河内楠公の里(観心寺・丸山地区)寺元側入り口付近

河内長野ふくろうの森プロジェクトについて

公園新聞で度々紹介させていただいている『河内長野ふくろうの森プロジェクト』について近況を報告したいと思います。

気温も肌寒くなり冬へと近づいていくのを感じる季節になりました。ちょうどフクロウが次年度の繁殖に向けて動き出す季節でもあります。ふくろうの森プロジェクトでは今年度も巣箱を設置し、昨年度設置した巣箱に加え、8月にイベントで作成したムササビ用の巣箱も含めると結構な数になりました。10月から河内長野市内で設置場所を探しながら、地権者に了解をいただきながら設置を行っており、長野公園では他の巣箱に先立って2ヵ所の巣箱の設置を行うとともに、これに併せてムササビの巣箱の設置を新たに行っています。これは、昨年度の調査でフクロウの巣箱をムササビが使っているケースが多かったので競合を避けるためです。 また、昨年度は別の場所に設置した巣箱で、成長したフクロウの雛がアライグマに食べられてしまうという悲劇が起きたため、その時の反省もあり、今年度ではアライグマの巣箱内への侵入対策として、巣箱を設置した樹木に波板を巻いています。

フクロウの巣箱設置

フクロウの巣箱設置

ムササビの巣箱

ムササビの巣箱

集合の様子

集合の様子

小鳥用の巣箱

小鳥用の巣箱

 
 

11月に入ってからは、以前から計画していた巣箱かけのイベントを奥河内楠公の里(観心寺・丸山地区)で実施しました。当日は旧南郷小学校跡地に集合し、主催者であるふくろうの森プロジェクト理事長からの話をお聞きし、3班に分けて小鳥の巣箱を設置しに奥河内楠公の里内に移動しました。適当な場所を探しながら小鳥の巣箱を作成者自らが梯子に登っておこない、計21個の巣箱を設置しました。小鳥の巣箱設置後にフクロウの巣箱も設置しました。ふくろうの森プロジェクトの理事長が設置してくださる様子をみんなで見学しました。やはりここにもアライグマがいる可能性があるので設置後に波板で対策を行っています。

最後にムササビ用の巣箱を少し離れた場所に設置しました。フクロウと差別化を図るため小さめのサイズになっています。作業はいったん午前中に終了しましたが、遅れて参加され方もいらっしゃったので午後も行いました。大変な作業でしたが、フクロウやムササビたちが利用してくれると思うと期待が込み上げます。

繁殖期は来年ですが、巣箱を利用してくれることを願いながら、ふくろうの森プロジェクトと連携して見守っていきたいと思います。

 

 

ながのこうえん最新情報

奥河内さくら公園の模型が完成しました!

奥河内さくら公園(長野地区)の形状をわかりやすくご理解してもらうため、また、楽しみながら長野公園を知っていただくため、模型を作成しました。

模型は、1:1000で作成しており、奥河内さくら公園の起伏に富んだ形状をご理解していただきやすくなったと思います。

奥河内さくら公園(長野地区)の模型

また、この模型には、春の『夜桜ライトアップ』の照明を配置しており、スイッチを押すと、照明が光ります。現物を見るには春まで待たないといけませんが、この模型を見ていただけば、オールシーズンでライトアップを楽しんでいただけます。春に夜桜ライトアップを見逃した方、ライトアップを春まで待てない方は、是非、管理事務所までご来訪いただきたいと思います。

この模型は長野公園管理事務所入口付近に展示しております。

 

冬だからこそキャンプ場!

キャンプ場

長野公園は府営公園で唯一キャンプが楽しめる公園です。奥河内天野キャンプの森(天野山地区)では2サイトのキャンプ場があり、それぞれ広々とした敷地でキャンプやバーベキューを楽しむことができます。(1サイトおよそ30名程度でご利用できます)周辺地域でも冬期に使用できるキャンプ場は天野山キャンプ場だけですよ!

いよいよ冬の到来。外で過ごすには寒い時期ですが、バードウォッチングをしたり、星空を楽しむなどの楽しみもあります。キャンプ場で冬の楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか?

 

【キャンプ場の予約方法】

■料金は1サイト1日3,500円(一泊二日だと7,000円となります。)

■キャンプ場は事前予約が必要です。予約は長野公園管理事務所にて受け付けております。

■予約の際には、押印が必要となりますので、必ず、印鑑をお持ち下さい。

■料金のお支払いに関しては、利用する当日に、長野公園管理事務所までお支払いに来ていただきますようよろしくお願いします。

長野公園の施設案内「キャンプ場(天野山地区)」

 

 

長野公園掲示板

公園観察ガイド(参加費無料)

緑あふれる長野公園には昆虫や鳥類など様々な生き物が生息しており、自然散策や夏休みの自由研究にはもってこいのフィールドです。そして、長野公園では昆虫の専門家である生き物好きのスタッフによる公園観察ガイドを実施しています。

公園観察ガイド(参加費無料)

「これはどんな虫、生き物?」と思った方、長野公園の自然を知りたい方、お気軽にご連絡ください。

都市公園長野公園管理共同体 長野公園管理事務所
河内長野市末広町581-1
TEL:0721-62-2772 FAX:0721-62-2810
時間:9:00~17:00(観察ガイドはスタッフ在駐時のみ) 駐車場:なし 
料金:無料 休み:なし 予約:事前申し込み要(1週間前まで)

 

 

長野公園で見られる生き物たち Vol.09

タイワントビナナフシ(Sipyloidea sipylus)

全長7~8cm前後の大型のナナフシ類。見られる時期は6~12月。

全体的に薄い茶褐色で比較的長い翅がある。平地から山地の森林や林縁で見ることができる。草食性で他のナナフシ類と同様にバラ科を中心に様々な植物の葉を食べるものと思われる。捕まえると何ともいえない臭い匂いを出して身を守る。夜間、街灯などに飛んでくることもある。

南方系のナナフシ類でもともと南の暖かい地方に生息していたが、近年、生息域を北へと拡げていると考えられる。

写真は奥河内天野キャンプの森(天野山地区)展望台で撮影した個体。手すりの裏側に静かに止まっていた。長野公園内ではこれまで丸山地区と天野山地区の2ヵ所で生息を確認している。

タイワントビナナフシ(Sipyloidea sipylus)

タイワントビナナフシ(Hyla japonica)