長野公園新聞 2017春号(長野公園新聞記事内容ご紹介)


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長野公園新聞 2017春号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

  • 2017年11月 8日(水) 15:34 JST

※記事の内容は2017年春のものです。

立春が過ぎ、もうすぐ春の予感。今年は元旦から暖かくなったり、そして急に寒くなったりと不安定な感じです。本格的な春を迎えたら天候ともども安定してほしいものですが。

さて、春の醍醐味はなんといってもサクラとお花見。長野公園といえば全部で5地区ありますが、やはりサクラがある奥河内さくら公園(長野地区)が有名です。そして、毎年待ち遠しいのが開花の時期。今年の開花予想を見るとだいたい例年ぐらいだと思われますが、どうなるかはお楽しみです。

一方、サクラの咲く季節になると生き物たちの動きも徐々に活発になってきます。例えばこのウソという鳥。サクラなど植物の花芽や新芽が好物でサクラの名所などでは度々害鳥扱いされています。長野公園でも春先に園内各地で見られますが、数は少ないのでサクラへの被害はほとんどなく、ウグイスと並んで春を告げる鳥だなぁと認識しています。園内各所にはほかにも春らしい生き物たちが数多く生息しており、身近な春を観察するにはうってつけの場所です。

日中はお花見や自然観察、夜は夜桜観賞と時間の許す限り長野公園で過ごされてみてはいかがでしょうか。

長野公園新聞 2017春号

長野地区回廊前の様子

長野公園新聞 2017春号

サクラの花芽が好物のウソ

長野公園で見られる生き物

長野公園新聞 2017春号

ハルゼミ Terpnosia vacua

全長22~32mmの小型のセミ類。国内では本州・四国・九州にかけて分布し、平地から山地の松林にやや局地的に生息する。全体的に黒みを帯びた褐色で胸部には明褐色の模様がある。食植生で成虫・幼虫ともにマツの樹液を吸う。名前の由来のとおり、春から初夏にかけて出現し、オスは『ギーオンギーオン・・・』と鳴き、時に集団となって合唱する。

長野公園では長野・河合寺・丸山の3地区で生息を確認し、園内では4月下旬から5月下旬にかけて見ることができる。特に長野地区内の松林では毎年ゴールデンウィーク前後にかけて本種の大合唱を聴くことができる。

写真は奥河内さくら公園(長野地区)でなぜか1月に発見した個体。

 

長野公園で春見つけ!!

さて、表紙にもありましたように春になって暖かくなると生き物たちが動き出します。草花は芽吹いて開花し、昆虫やヘビ・カエルは越冬から目覚めて動き回り、鳥たちは繫殖の季節を迎えます。ここ長野公園でも春は生き物たちが最もあふれる季節です。天気の良い休日はつい園内に生き物を探しに出かけたくなります。

そんな春の自然を体験したいみなさんにおすすめなのが『春見つけ』。ルールは単純。春らしい生き物(生き物でなくても可)を自分で見つけて観察し、スケッチしたり写真に収めたりすること。ここで重要なポイントが対象の名前を調べて記載すること(生き物でない場合タイトル)です。せっかく発見したのにそのままでは素気なさすぎます。生き物の調査や採集時に名前をしっかり調べて記録することと同じです。また、図鑑などを使って調べることでその生き物について自分なりの発見があったり、愛着がわくことがあるかもしれません。観察記録なども残しても良いでしょう。

みなさんもご近所など身近な場所で身近な春を見つけてみてはいかがでしょうか。ここ長野公園にもぜひ春見つけにお越しください。

長野公園新聞 2017春号

4月ごろ見られるヤマブキ(天野山)

長野公園新聞 2017春号

越冬から目覚めたヒキガエル(延命寺)

長野公園新聞 2017春号

3月ごろ飛来するツバメ(長野)

長野公園新聞 2017春号

早春に羽化するコツバメ(河合寺)