長野公園新聞 2016秋号(長野公園新聞記事内容ご紹介)


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長野公園新聞 2016秋号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

  • 2017年11月 8日(水) 08:00 JST

※記事の内容は2016年秋のものです。

立秋を過ぎ、暑さが和らぐと思いきやまだまだ猛暑の日は続きます。近年は温暖化の影響もあり10月半ばまで暑い日が続きますが、今年こそ心地良い風のある秋らしい秋になっていただきたいものです。

長野公園新聞 2016秋号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

さて、秋といえばモミジなど紅葉の季節。長野公園では毎年11月上旬から下旬にかけてモミジの名所として知られる奥河内もみじ公園(延命寺地区)が見どころを迎えます。自然いっぱいの中、夕日に照らされ色鮮やかに染まるモミジは見ごたえがあります。

ただ、紅葉は気候など自然条件によって左右されるため場所によっては緑葉の状態で残っているところもあります。緑葉のままだと少し残念な気分になるかもしれませんが、モミジの紅葉やイチョウの黄葉とのコントラストも一見する価値があります。

食欲の秋でもある紅葉の季節。お弁当をもって紅葉狩りに行ってみてはいかがでしょうか。

長野公園新聞 2016秋号

キンモクセイ 奥河内さくら公園(長野地区)など

長野公園新聞 2016秋号

ヤマハギ 奥河内さくら公園(長野地区)など

長野公園新聞 2016秋号

サルスベリ 奥河内さくら公園(長野地区)など

 

長野公園で見られる生き物

長野公園新聞 2016秋号

ハヤシノウマオイ Hexacentrus hareyamai

全長20~45mmの中型のキリギリス類。本州から九州にかけて分布し、山地の林縁や草原などに生息する。全体的に緑色で前胸部は茶褐色。成虫は8月から11月にかけて見られる。夜行性で夜間活発に活動し、人家や電柱の街灯にも飛んでくる。肉食性でほかの昆虫を捕食する。秋の鳴く虫の一つでオスは『スイーッチョン』と特徴的な声で鳴く。

長野公園では全地区で生息を確認しており、夜間にはその美しい声を聴くことができる。

写真は奥河内もみじ公園(延命寺地区)で撮影した本種のオス。トイレの街灯に飛んできたのかもしれない。

 

活動紹介

長野公園内でも観察会などで活動してくださっている若手の生き物調査団体・南河内水生生物研究会さんに長野公園の側を流れる石川流域の水辺の生き物について書いていただきました。

「お魚が28種類もいる石川流域の水辺にいこうよ!」

南河内水生生物研究会(雨ふる大地の水辺保全ネットワーク事務局)

2008年〜2014年にかけて石川流域にいる魚を調査した結果、28種類もの魚に出会うことができました。28種類の魚の中にはなんと!アユやウナギ等の美味しい魚も含まれています。その他にもモクズガニやテナガエビなどの美味しい生き物が石川流域の水辺には生息していることが分かりました。そんな調査で、私たちは絶滅危惧種の淡水魚カワバタモロコとも出会うことができました。詳しく調べてみると、カワバタモロコは石川流域の300以上のため池の中でたった1カ所のため池にのみ住んでいることがわかりました。そこで、カワバタモロコの住んでいる地域の人々と協力し、私たちは雨ふる大地の水辺保全ネットワークをつくり、カワバタモロコを守る取り組みが始まりました。

カワバタモロコ調査したり、小学校でお話をしたり、活動が進むに連れて、カワバタモロコ等の足もとの自然を知り、大切に想い、行動出来る人を育てることが大切となってきました。そこで、地域の子どもが集まった自然クラブ活動を開始しました。まず、幼稚園や小学校で生きものに興味を持った子どもが自然クラブに参加し始めました。月日が経ち小さかった子どもが中高生になり、より高度な内容の活動をおこなう自然クラブができました。そして、今では観察会のリーダーや自然回復のスタッフとして活躍する高校生、大学生中心の自然クラブがうまれました。今では幼稚園児から大学生までがそれぞれ参加しています。今年から長野公園や石川流域の様々な水辺で自然と触れ合うイベントを高校生や大学生が中心となっておこなっています。

あなたも一緒にたくさんのお魚でにぎわう石川流域の水辺にいきませんか?

イベント情報はブログ等でお知らせしています。

ブログ:http://blog.goo.ne.jp/amehurudaichi

表 石川の魚類相の図

表 石川の魚類相の図
※クリックして拡大表示

長野公園新聞 2016秋号

写真1:カワバタモロコ

長野公園新聞 2016秋号

写真2:アユ

 

イベント紹介

夏に長野公園で行ったイベントの紹介をさせていただきます。

さる7月17日、当公園と河内長野市地域教育推進課との共同実施イベント「駅前こども教室」を実施しました。今回は手作りの水鉄砲を使って虹の橋をかけようというものです。講師には特定非営利活動法人アートコミニュティの方が来てくださいました。

長野公園で伐採した竹で作った手作りの水鉄砲の筒にいろいろな模様を加えてアレンジ。

水鉄砲を使って子どもたちは水をかけあったり、手作りの的を使った射的ゲームも盛り上がりました。あいにくの曇り空で虹の橋は作れませんでしたが、子どもたちは思い思いに楽しんでいました。機会があれば、また挑戦したいと思います。

長野公園新聞 2016秋号
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もう1件のイベントは水辺の生き物観察会。題して「川は生き物パラダイス♪ 石川で魚取りをしよう!」。先ほど記事を書いてくださった南河内水生生物研究会さんに講師をお願いしました。長野公園内ではありませんが、管理事務所の前を流れる石川で実施しました。

水辺での安全確保のためライフジャケット着用の仕方や川での歩き方を学びながら、生き物を探します。生き物の解説は当公園の生き物専門家である私が担当しました。この日見つけた生き物は微小なものを含めると20種ほど。カワムツやヨシノボリ類などの魚やヒゲナガカワトビケラなどの水生昆虫、カワニナなどの貝類、そのほかクサガメも含めてたくさんの生き物が採れました。最後に研究会の講師の大学生さんに投網の実演もしていただきました。皆さま、暑い中お疲れ様でした。

長野公園新聞 2016秋号
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