住之江公園の見どころ「大阪護国神社」

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住之江公園

 2024年3月19日(火) 16:24 JST

住之江公園の見どころ「大阪護国神社」

大阪護国神社

大阪護国神社は住之江公園の南西角に位置し、二万平方メートルという広大な敷地に、本殿、奉安殿、宝物殿、儀式殿、参集所、社務所と、それに別館・住之江会館などの社殿と施設があります。 創建が計画されたのは、日中戦争が本格化した1938年(昭和13年)のことで、住之江公園の一角にあった低湿地を二年がかりで埋め立てる工事がおこなわれました。続いて本殿の本建築にとりかかる予定でしたが、戦時中の人材・資材不足のため、建築が困難となり、1940年5月に仮社殿を建築し、築造には、述べ36万人が勤労奉仕にかけつけたといわれ、大阪府出身の戦死者を新たな祭神とする鎮座祭が、盛大に執りおこなわれたそうです。護国神社の築造計画は、1938年に国の方針により、一府県に一社ずつ設けるという原則(既存の招塊社がある場合は、それを護国神社と改称する)のもと、全国的にその創建が推し進められていったそうです。なぜ創設されたかといいますと、戦争が長期化、激化するにつれ、増え続ける戦死者と、その遺族に対処することでした。周知のように、全国の戦死者を一堂に集めて祭るところとして、既に東京に靖国神社がありました。しかし、地方に住む遺族の方々がここに参拝するのは大変、困難なことだったので、府県別に護国神社を設け、ここで戦死者の慰霊祭をおこなえば、遺族に大きな負担をかけることがなくなり、また一般国民には、護国神社が推進するさまざまな祭典、行事を通じて、「忠君愛国と靖国の思想」を浸透させることができるという利点があったとのことです。

最終更新日:: 2018年1月16日(火) 16:10 JST| 表示回数: 14,667