長野公園新聞 2015夏号(長野公園新聞記事内容ご紹介)


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長野公園新聞 2015夏号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

  • 2015年7月16日(木) 13:40 JST

長野公園新聞 2015夏号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

長野公園では、春が通り過ぎ、新緑の季節を迎えました。この時期になりますと、樹木の新芽が鮮やかな黄緑色となり、初夏のさわやかな風とともに、自然の豊かさを体感することができます。

6月下旬になりますと、奥河内あじさい公園(河合寺地区)と奥河内さくら公園(長野地区)のアジサイが見ごろとなります。毎年、この紙面上でもお伝えしておりますが、奥河内あじさい公園あじさい園には3,150株、奥河内さくら公園あじさい園では1,535株のアジサイが咲き誇り、多くの利用者の皆さんにアジサイを鑑賞していただいております。

また、この時期は、アジサイだけではありません。ボランティアの皆さんも活発に活動していただいております。昨年より、発足した「ふくろうの森プロジェクト」の皆さんから、「フクロウの雛が孵った」との嬉しい知らせをいただきました。写真を見させていただきましたが、フクロウの雛って本当にかわいいですね。

長野公園では、たくさんの自然の営みを感じることができます。夏の長野公園に足を運んでみませんか?

 

 

夏の長野公園でみられる植物

スイレン

スイレン:奥河内もみじ公園(延命寺地区)睡蓮池

アジサイ

アジサイ:奥河内あじさい公園(河合寺地区)あじさい園など

ホタルブクロ

ホタルブクロ:奥河内さくら公園(長野地区)事務所付近

 

河内長野ふくろうの森プロジェクト2014年度活動報告

河内長野ふくろうの森プロジェクト 2014年度活動報告

当長野公園のボランティア団体の一つであり、これまで長野公園新聞で紹介してきた河内長野ふくろうの森プロジェクトについて一年間の報告をさせていただきたいと思います。

当団体は河内長野市に拠点を構えて活動している特定非営利活動法人日本バードレスキュー協会、河内長野野鳥の会、NPO法人森林ボランティアトモロスの3団体が中心となって立ち上げた団体で昨年度から活動しています。貴重な自然が残る長野公園にも協力してほしいとお声がかかり、事務局という立場で活動をサポートしてきました。本プロジェクトでは里山の荒廃による生息環境の悪化で全国的に数が減少しているフクロウを里山回復のシンボルとし、市内の生物多様性の保全を推進していくことを目的としています。

河内長野ふくろうの森プロジェクト 2014年度活動報告

そして、予定通りフクロウの巣箱作りイベントや市民の方を対象としたフクロウの情報募集活動などを実施できました。秋には市民の方から得られた情報を元に市内13地点に巣箱を設置しました。巣箱の設置後は繁殖を阻害しない程度に定期的な巡回と巣箱周辺に設置した録音機による鳴き声の収集によりフクロウの生息調査を行いました。その結果、13地点中、9地点でフクロウの生息が確認されました。4月に全13地点でCCDカメラを用いたフクロウの巣箱利用調査を行った所、長野公園を含む3地点でフクロウの繁殖を確認。これは予想をはるかに下回る結果でした。9地点で生息が確認されながらも繁殖していない理由として思い当たることがありました。6地点でムササビの巣箱利用が明らかになったのです。ムササビは樹洞を利用するリスの仲間でフクロウとは樹洞を巡るライバル関係にあり、場合によってフクロウの巣を乗っ取ることがあるようです。実際録音した鳴き声の中には威嚇しあうフクロウとムササビの声が記録されていました。このことから現在の河内長野において樹洞を利用する生物の営巣に適した樹洞環境は非常に少なくなっていることが伺えました。そのため今年は競合を緩和するためムササビ用の巣箱も設置していく予定です。

今年もフクロウの森プロジェクト関連に関する活動があれば報告していきたいと思います。

 

 

ながのこうえん最新情報

今号が発行される頃には、アジサイが見ごろとなっていることでしょう。今回は、奥河内さくら公園(長野地区)のあじさい園をご紹介いたします。

奥河内さくら公園のあじさい園には、850株のアジサイが植えられており、ガクアジサイ、ヒメアジサイなど、8種類のアジサイを楽しむことができます。奥河内あじさい公園(河合寺地区)ほどの大迫力ではありませんが、こちらのあじさい園もおもむきがありますよ。是非ご来園ください。

奥河内さくら公園のあじさい園

 

 

長野公園掲示板

公園観察ガイド(参加費無料)

緑あふれる長野公園には昆虫や鳥類など様々な生き物が生息しており、自然散策や夏休みの自由研究にはもってこいのフィールドです。そして、長野公園では昆虫の専門家である生き物好きのスタッフによる公園観察ガイドを実施しています。

公園観察ガイド(参加費無料)

「これはどんな虫、生き物?」と思った方、長野公園の自然を知りたい方、お気軽にご連絡ください。

都市公園長野公園管理共同体 長野公園管理事務所
河内長野市末広町581-1
TEL:0721-62-2772 FAX:0721-62-2810
時間:9:00~17:00(観察ガイドはスタッフ在駐時のみ) 駐車場:なし 
料金:無料 休み:なし 予約:事前申し込み要(1週間前まで)

 

 

みんなで作る鯉のぼり!

毎年恒例となりました、鯉のぼりの啓示を今年も実施しました。ご覧になられた方も多いかと思いますが、4月30日~5月31日まで、奥河内さくら公園(長野地区)みどりの広場において、鯉のぼりを掲げました。

この取り組みは、地域の学校や幼稚園、NPOなどにご協力いただいて、無地の鯉のぼりにそれぞれ思い思いの着色をしてもらったものです。風を受けて優雅に空を泳ぐ鯉のぼりの姿は、遠足などで来園してくださったみなさんに大好評でした。

みんなで作る鯉のぼり!

 

 

長野公園で見られる生き物たち Vol.07

キンラン(Cephalanthera falcata)

本州から九州にかけて分布し、山地や丘陵地の林縁や林内に生える多年草の和ラン。茎の上に約1cmの黄色い半開きの花を数個咲かせる。菌根菌と共生関係が強く栽培は難しい。

かつては各地でギンランとともに普通に見られたが、近年、生息環境の悪化や鑑賞目的の乱獲によって急速に減少し、大阪府、環境省のレッドリストでともに絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。長野公園では3地区で生息を確認しているが、非常に少なく絶滅の危険性もあるため保全策を検討していく予定である。

キンラン(Cephalanthera falcata)

キンラン(Cephalanthera falcata)