久宝寺緑地しんぶん Vol44(久宝寺緑地 新聞記事内容ご紹介)
- 2021年3月 3日(水) 11:00 JST
来てみて!みて!久宝寺緑地しんぶん vol44
vol44
シャクヤク園オープン
4/29(木祝)~5/16(日)
この木なんの木?気になる木!
ハクモクレン
別名:白蓮(はくれん) 玉蘭(ギョクラン)
原産国:中国 樹高:15メートル 落葉高木
開花期:3〜4月 花には芳香あり
この樹と初めて出会ったのは、今から13年前の春3月中旬のことでした。私は、4月から勤務する事になった久宝寺緑地がどんなところなのか、第二駐車場から公園に入ってきたとき、1番に出迎えてくれたのは満開のハクモクレンでした。
朝の光の中で青空にのびのびと枝を伸ばし、たおやかにゆったりと純白の花をいっぱいつけて咲いているハクモクレンの姿は、新しい職場で勤めようとしている不安な気持ちの私に、「私がここにいるよ」と樹が声かけてくれたような気がして、あたたかいものが体の中にポッと灯ったような気持ちになりました。
毎年、蕾が膨らみ始める頃になると今年も元気に咲いてくれるのかしらと気にかかるのです。今年もほら、いっぱい咲いたよ。とハクモクレンが春を知らせてくれるのです。
ある年のこと、花の数がとても少なくなってきていました。樹木班の職員が心配して特別処置の樹の点滴をしてくれました。樹の周りの蔦を刈り取り根元の地表の通気性を確保、寒肥も施し、次の季節に備えました。
次の年からハクモクレンは少しずつ元気を取り戻し始めました。しかし、順調なことは決して続きません。ある年のこと、たくさんの蕾がついて、楽しみに開花を待っていましたがいつまで経っても花は咲きません。よくよく見ると、なんと蕾がのぞいたところから、鳥たちが食べてしまっているではありませんか。鳥たちにとっても、食糧不足の年だったのでしょう。鳥の繁殖数の多い年少ない年と、自然界は絶妙なコントロールで維持されているようです。
ハクモクレンは、大自然の一部として淡々と生きている。そして今年の花はどうなるのでしょうか。 無事にいっぱい咲いて!
追記
今年から花の道には、モクレンやコブシたちが花咲きます。ハクモクレンの仲間たちです。
モクレンとコブシの違い
おなじモクレン科の為、葉っぱも樹皮も同じ。
モクレンには紫と白い花がある。
コブシには白しかない。
ハクモクレンとコブシの違い
ハクモクレン
花弁9枚 肉厚
花は上を向いて咲く
開花の間は葉っぱ無し
コブシ
花弁6枚 薄い
花はあちこち自由な方向で咲く
開花の間葉っぱ有り
飛ぶ鳥の姿に魅せられた村上さん
村上さんに初めて出会ったのは、4年程前のスポーツハウス花壇前でした。
「こんにちは」の挨拶に加えて「いいのが撮れましたか」と声かけたのがきっかけでした。
(鳥たちの一瞬を狙ってシャッターをきる:カメラを構える村上さんの姿の写真)
そのとき見せていただいたのが、コアラの写真。
真顔でスタスタこちらに歩いてくるコアラ、こんなショット初見でした。
木の上のコアラしか見た事なかったので、驚きでした。
まるで撮影者に懐いてくるように、コアラの目線がしっかりこちらを見ている写真でした。
バードウォッチング雑誌「BIRDER」(バーダー)“鳥の食生活”を撮った写真コンテストで見事に受賞されました!
(生態・行動部門・入賞「メジロが虫を取る寸前」(村上全市)
メジロ Zosterops japonicus:2019年2月22日 大阪府大阪市
ニコンD3400/AF-S VR Zoomニッコール 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED 絞り:f5.3 シャッタースピード:1/4000 ISO:4000
「BIRDER」2020年2月号に掲載)
そして、翼広げ舞うように飛ぶ、鳥の写真の数々。
どのショットも翼の美しさがいっぱい溢れていました。
鳥たちの顔の表情までしっかり捉えている。
一年後インフォメーションに来られた時から、季節ごとの鳥の写真をお借りして展示する事になり、そのうち、わざわざ鳥の写真を見にくる人たちが増えてきたのでした。
そうして、インフォメーションに鳥たちがプラスされていきました。
カルガモ
カワセミ
チョウゲンボウ
初夏を迎える頃、キリギリスを飼ってみないかという提案をいただきました。
村上さんは毎年野原で捕まえてきて、鳴き声を楽しんでいるとのこと。
餌の玉葱とレタスまでつけてキリギリスがインフォメーションにやって来ました。
お客さん達は、BGMで虫の声が流れていると思っていたらしく、本物とわかると驚かれていました。
そうして今度は生態を観察するようにもなってきたのです。
このきっかけが、現在のカマキリ達の飼育に繋がったのです。
公園インフォメーションに、植物、鳥、虫が勢揃いとなりました。
久宝寺緑地のお姫様「シャクヤク」
シャクヤク担当スタッフ松本さん談
冬から早春にかけてのシャクヤク園は、外から見ると何もない状態です。春になるとみどりが一斉に伸びだしてきて、急に賑やかになるので、何処からか持って来て植えてるの?とよく聞かれますが、この土の中にずっとシャクヤクの苗がいるんです。
(土の中ですでに生まれている芍薬の赤ちゃん)
わたしたちは、そのシャクヤクに季節ごとのお世話をしています。シャクヤクは花が終わると、葉っぱで太陽の光をたっぷり浴びて光合成をします。光合成は植物が生きるために必要な養分を自力で作る作用です。
(芽の太さと同じ太さの茎になる小さい芽では花が咲かない。)
秋になり、緑の葉が茶色くなって来たらお役目の終わった古い茎の除去をします。
10月から11月は株分けをします。久宝寺緑地では、土壌改良をする区画を決めて8年に1回、順次株分けをして苗の生育を助けるのです。この時、すでにシャクヤクには来年分の芽が生まれているんですよ!シャクヤクのお世話をする中で、この瞬間が一番嬉しい、楽しい時なんです。ご家庭で育てているシャクヤクも、株元の土を芽を傷めないよう指でそっと3〜4cm掘ってのぞいてみてください。可愛いシャクヤクの芽の赤ちゃんが、チョコンとでているのが見えますよ。
そうして、2月頃に寒肥を株の周りにあげます。シャクヤクはお姫様なので肥料がたくさんいるんです。年に3回の肥料やりを行います。
2月の寒肥 -> 芽出し肥
6月の花後の疲れに -> お礼肥
10月の植え替えシーズンに -> 追肥
肥料を入れる場所は、毎年位置をずらすよう気遣いしてあげます。早ければ、3月中頃に赤い芽が土の中から顔を出し始めます。この時、白い花の子は芽が白く、赤い花の子は芽が赤いのです。茎の色も、赤い花は少し赤みを帯びているものもあります。
まだ芽しか出ていないシャクヤクを、園の外から見てみると、芽の色で花の色が判りますのでどうぞお試しください。芽だけを見て花が咲いた情景を想像してみる楽しみかたもあります。
(5月上旬 満開の肥後シャクヤク)
春の公園 花散歩 3〜5月編
マップ内の番号をたどり、春の花木に会える花散歩しましょう。
久宝寺緑地イベントカレンダー
参加費:無料(一部有料)
新型コロナウイルス感染症拡大防止に向け、開催予定のイベントが中止・延期になる場合がございます。開催状況については随時ホームページにてお知らせしますので、ご確認をお願いいたします。
Happy Earth Day Osaka 2021
One Step for Action~育もう!色とりどりのHappyの木~
ハッピーアースデイ大阪は楽しく地球のことを考えるイベントです。地球と身体に優しいお店や手作り体験ブースが約100店舗並びます。その他にも多くの企画があり、きてくださった方々が笑顔になってもらえる場をご用意しています。「年に一度」のこの機会にあなたも”One Step for Action”してみませんか?
- 日時:令和3年3月27日(土)28日(日)
- 場所:久宝寺緑地 東地区
- 内容:アースデイにちなんだイベントの開催や、オーガニック食品や商品などを扱った出店など、皆さんに環境や社会問題を身近に感じ、考えて頂く催しです。
シャクヤク園オープン
久宝寺緑地シャクヤク園では、4月下旬ごろから 5月中旬までシャクヤクが華やかに咲きそろいます。
- 日時:4月29日(木祝)〜5月16日(日)
午前9時30分から午後6時まで
※イベント開催に伴い時間延長があります。 - 場所:久宝寺緑地 中地区 シャクヤク園
- 入園無料
赤、白、ピンク、黄色と色とりどりの鮮やかなシャクヤクの気品ある魅力をご堪能ください。
開園中には夜間特別オープン、ミニコンサート、シャクヤク講習会などいろんなイベントを開催予定です。
シャクヤクフラワーアレンジメント教室
シャクヤクを贅沢に使ったフラワーアレンジメントをつくりませんか?
- 日時:5月8日(土) 9時30分~11時30分
/5月9日(日) 9時30分~11時30分 - 場所:中地区 ボランティアルーム
- 料金:2,000円(材料費込み)
- 定員:各日9名様(事前申込要)申込は管理事務所まで
みどりの日のイベント~草花を育てよう~
植物を種から育ててみませんか?河内木綿やヒマワリの種まき体験。
全部で3カップ種まきをします。うち1カップはお持ち帰りになって、ご自身で育ててください。
- 日時:令和3年5月4日(月祝) 10時~正午
- 場所:久宝寺緑地 北地区 花の広場
- 料金:無料
こどもの日イベント
さわやかな青空を背景にこいのぼりが悠々と泳いでいます。
そんな中で繰り広げられるピエロによるバルーンアートやマジック。
他にも紙芝居や歌などお楽しみがいっぱい。
- 日時:令和3年5月5日(日) 13時30分~15時30分ごろまで
- 場所:久宝寺緑地 中地区 花の道
- 料金:無料
第10回久宝寺緑地手作りこいのぼり祭り
近隣の幼稚園、保育園、保育所などの子どもたちが思い思いに描いたこいのぼりが久宝寺緑地の大空を泳ぎます
- 日時:4月19日(月)~5月6日(木)
- 場所:久宝寺緑地 中地区 花の道
こいのぼり募集!!
近隣の幼稚園、保育園、子供会で手作りこいのぼりを作ってくださるグループを募集します。
- 募集期間:3月1日から4月14日まで
- 定員:先着25団体
ご希望の団体は管理事務所までお問い合わせください。
ドッグスクール
犬のしつけで困っていることはありませんか?ペットの扱い方のちょっとしたコツをドッグトレーナーから学びましょう。
- 日時:4月24日(土) 午前10時~11時30分(雨天中止)
- 場所:久宝寺緑地 北地区 ファミリー広場横の芝生広場
- 料金:無料 先着10名(お一人様犬は一匹)
- 持ち物:普段使用しているリード、首輪、いつもの散歩の用意(ビニール袋等)、おやつ(ご褒美用)
- 参加資格: 生後6か月以上であること、予防注射(狂犬病・ワクチン)接種済みであること
レッツ久宝探検隊
集合場所:久宝寺緑地 中地区 花の道 料金:無料
- 3/28(日)キノコを育てる
午前10時から正午まで(アースデイ内にて開催)
シイタケ等をどうやって育てているか実際に体験します。 - 4/25(日)春の自然を覗いてみよう
午前10時から正午まで
公園内の草花や木々、虫などを観察します。ルーペやスコープを使ってじっくりと観察します。 - 5/23(日)樹木とあそぼう
午前10時~正午まで
ドングリのなる木を見る、葉っぱに字を書く、葉や樹皮や花、樹木全体を楽しく観察します。
久宝寺こうえんマルシェ
地元の農業を応援したい!毎月第4日曜は久宝寺緑地マルシェを開催!
公式サイト「久宝寺こうえんマルシェ」
- 3/28(日)・4/25(日)・5/23(日) 午前10時~午後4時/場所:北地区 風の広場付近
- マルシェ 大阪産(もん)近郊農産物、無添加食品および加工品の販売
- アート、クラフト作品の展示及び販売、その他の物販、ワークショップ
- 福祉事業所の授産商品
久宝寺緑地みどり塾
専門分野で活躍する講師達による植物や自然についてのワークショップ等
- 場所:ボランティアルーム
- 日時:毎月第3日曜日:10時〜11時半
- 定員:12名
- 事前申込要
- 3/21 ワイヤーワーク
ワイヤーワークで、エレガントな植物のモチーフを作りましょう!
参加費(材料費含)1,000円 - 4/18 初めてのハンギングバスケット
ハンギングバスケットで空間装飾をたのしみましょう。
参加費(材料費含)1,800円 - 5/16 ハーバリウム
今話題の美しいインテリアフラワー、ハーバリウムの作り方を教わります。
参加費(材料費含)2,000円
ノルディックウォーク講習会
川原ウォーキングで姿勢改善&歩行能力UP!
- 第2土曜日15時半~16時半
- 集合場所:スポーツハウス
- 参加料:500円(ポールのレンタル料、保険料込み)
背筋ピーンで一生涯自分の足で歩くために転倒しにくい体づくりに取り組みましょう!2本のポールを使った効果的な歩き方をインストラクターに教わります。
ピンコロクラブ
- 日時:第2土曜日:うんどう教室
第4土曜日:うんどう習慣日
10時半〜11時半 - 場所:北地区 健康広場
介護に頼らない、自立した生活を送るためのお手伝いとして、生活にかかわりの深い4種類の運動に、準備運動、整理運動を加えたうんどうプログラムを、トレーナーが教えてくれます。そして習慣日には、習慣化する ために楽しくトレーナーと一緒に質問しながら運動しましょう。