久宝寺緑地しんぶん Vol53(久宝寺緑地 新聞記事内容ご紹介)
- 2023年6月 1日(木) 21:23 JST
Vol53
楽しめる健康広場 ウェルネス広場 6月16日オープン
プールオープン:7/15(土)~8/27(日)
2023年はわが国で都市公園制度が制定されて150周年を迎えます。
利用者満足度調査Webアンケートにご協力お願いします。
回答者には抽選で久宝寺緑地特製ハンディファンをプレゼントします。
上のQRコードからアンケートフォームにつながります。
この木なんの木?気になる木!
エンジュ(槐)
マメ科 エンジュ属
落葉高木 樹高5〜15メートル
別名:槐樹(かいじゅ) 黄藤(きふじ)
三公の木 ニガキ 中国北部原産
開花(下から見上げた映像)
「エノキ」は山地や山野に生え、
自然分布以外では人里にもよく植えられています。
古くから霊力のある樹とされ、
神社の境内に植えられてきました。
原産地の中国では縁起の良い木とされ、「出世の木」「崇拝の木」「尊貴の木」として中庭に植えられます。昔、魔除けや厄除けとして家の鬼門に植えることが多かったため、漢字で木へんに鬼と書くようになったとも言われています。
日本へ渡来した時期は不明ですが、神功皇后(170〜269年)が応仁天皇をご出産の際、この木にすがり無事お産みになられたと伝えられ、そのことから、安産のお守りとしても知られています。
エンジュの花
「エンジュ」の開花時期は7〜8月、枝先にクリーム色の蝶型の小さな花を円錐状につけます。遠くから見ると樹の上に煙が立ち上っているように見えます。樹下にやさしいクリーム色の花の絨毯に気づいてふと見上げると、「エンジュ」の花が咲いていました。夏空に淡いクリーム色の花がちぎれ雲のように軽やかに咲いています。
久宝寺緑地の「エンジュ」は、東地区陸上競技場の外側の樹林帯南側、一番ゲート横に聳え立っています。ケヤキの木の幹とくっ付きそうなぐらいに並んでいる樹です。樹皮は暗灰白色で、縦に細かく裂け目が入っている方が「エンジュ」の樹です。
「エンジュ」の花が咲くと、思い出す人がいます。筆者に久宝寺緑地に「エンジュ」の存在を知らせてくれた人です。植物を通じて気持ちが通い合う人、そのような人がいることは心を和ませてくれます。「エンジュ」の花が咲くとその人を思い出しメールをするのです。
久宝寺緑地の「エンジュ」は見上げるほどの高い位置で咲いている為、樹下に散った花の絨毯が、「咲いたよ」と知らせてくれます。
ハリエンジュの花
同じくマメ科には、「エンジュ」に似た「ハリエンジュ」(ニセアカシア)があります。花の形は似ていますが、「ハリエンジュ」は白い花です。開花時期は5〜6月で、エンジュより一足先に咲いています。
「エンジュ」の花が咲き終わると、数珠のようにくびれた果実が枝から垂れ下がるそうなのです。実の内部は肉質で触ると粘りがあり苦いそうです。ムクドリ、オナガ、ヒヨドリなどが稀に食べるそうです。今年こそ、褐色に熟す12月頃には実を確認したいものです。
木目を生かしたコースター
「エンジュ」の材は器具、楽器、家具、彫刻などに使われています。硬くて木理が美しいことから唐木の鉄刀木(タガヤサン)の代用としても用いられます。

初夏のエンジュ

冬のエンジュの木


日本の公園制度ができて150年
懐かしの金魚遊具 2011年3月撮影
日本における都市公園制度ができて、今年で150年を迎えます。
公園制度の始まりは、明治6(1873)年1月15日の公園設定に関する太政官布達第十六号(今の法律みたいなもの)をもって始まります。 その内容は、名所旧跡や社寺境内、城跡などをみんなが楽しめる公園にしようというものです。
大阪では8月2日に住吉大社境内の一部が住吉公園として、12月24日に浜寺の松の名勝地が浜寺公園として開設されます。 しかし、東京と違って大名屋敷の回遊式庭園のような緑のストックが少ない大阪ではあまり整備が進みませんでした。
大阪府では、昭和13年ごろまでに、箕面公園、住之江公園、枚岡公園が開設されました。また、大阪市の新設公園第1号は、現市庁舎の 位置に開園された中之島公園です。次いで第5回勧業博覧会跡地を利用した天王寺公園、大正御大礼記念事業として九条公園ほか 6か所の小公園が整備されました。
公園の整備計画が大きく進むのは、東京緑地計画に端を発し、大阪、名古屋、神奈川などの大都市において環状緑化構想の具体化が 図られたことです。その結果、昭和15~18年の時期に、大都市で大緑地が次々と都市計画決定され、用地買収も開始されました。大阪でも、大阪緑地計画が策定され、大阪の外輪山地を形成する箕面、生駒金剛の丘陵山地は山地施策帯として保全され、大阪の都心から10㎞圏に環状緑地帯を設定し、淀川、大和川も緑地帯の一部を構成するという内容でした。環状緑地帯の拠点として、1か所50万坪という大緑地帯を整備することとなり、大阪の四大緑地、服部(139ha)、鶴見(162ha)、久宝寺(132ha)、大泉(126ha)が、昭和16年国に認可されました。
久宝寺緑地はその後、様々な理由で大幅に計画変更され、現状に近い形で縮小されます。(今号から、3回にわたって久宝寺緑地の歴史を 振り返ります。)
日本ユニセフ協会へ寄付しました
令和4年度、ご来園者の皆様よりお寄せいただきました募金とピンコロクラブ様からの募金を合わせて、55,726円を日本ユニセフ協会へ寄付させていただきました。
虫のためのホテルをつくります!
昆虫ホテルとは多様な生態系をつくるシステムです。
虫は大切な生態系維持のための構成員なのです。
虫がいなくなれば生態系のバランスが崩れます。
予定地は北地区自然学習ゾーン
ミツバチがいなくなってしまうと人類も数ヶ月で絶滅するともいわれています。近代化された都会では昆虫の数も減っているのです。
ヨーロッパやイギリスではガーデニングの1種として公園や民家の庭などに設置されています。
虫は嫌という人は多いのですが、殺虫剤や農薬を使って虫を追い払うことは害虫だけでなく多くの虫たちをも追い払っていることになります。結果として生態系に影響を与えることになります。
虫が鳥を引き寄せ、蝶や蜂がやってきて生態系が豊かになり、植物が豊かに育ちます。
昆虫ホテルは廃材や落ち葉や竹筒などを使って虫の巣箱を作り、虫の繁殖や越冬する場所を作り、豊かな自然環境づくりを目指します。
今回のホテル計画では、植物の受粉に力を貸してくれるドロバチたち専門のホテルになっています。
・オオフタオビドロバチの竹筒に作った巣
泥でフタをして、卵は天上から糸で吊るされ守られている。
・活動時期は初夏から秋、作った巣に卵を生み獲物を運ぶ。
・フタをされたドロバチの巣
ハチの種類により草や苔、泥等を使用する。
ドロバチの生態
巣の特徴:約1〜2匹
巣の規模:約1〜2匹小規模
営巣場所(自然):植物の枯れた茎、枝、木材の穴、窪みなど
営巣場所(家):ベランダ、軒下、床下、屋根裏など
ドロバチの種類

スズバチ
体長18〜30mmほど 体にオレンジ色の模様

ヤマトフタスズメバチ
体長8〜18mmほど 細長いシルエット

ミカドトックリバチ
体長13mm前後 腹部に黄色の2本線

オオフタオビドロバチ
体長10〜21mmほど 腹部に帯のような黄色い線

キボシトックリバチ
体長13〜17mmほど 腹部に黄色の丸い斑紋
ドロバチ
黒い体に黄色の線
ドロバチは他の蜂よりも攻撃性が低い。
ドロバチは害虫である青虫を捕獲してくれる。
危険性 刺激しなければ攻撃しない。
性格は温厚。
心字池、池の掃除が終わって。心字池の生態系のこと考えてみませんか?
心字池のドビ流しは2年に一回行われています。コロナの影響で延長になり4年ぶりの2022年11月5日に実施されました。10数年前の心字池は、いろんなゴミが投げ込まれていたり、藻が繁り酷い状態の池だったことをご存知の方もいると思います。蓮の花も今のように、たくさん咲いてはいませんでした。
Npo法人日本バラタナゴ高安研究会さんとのご縁から、池の水質の浄化を目的にドビ流しをすることになりました。水質浄化が進めば多様な生態系ができニッポンバラタナゴが住めるような池になるのではと、定期的にドビ流しを継続してニッポンバラタナゴを放流しました。日本固有のタナゴであるニッポンバラタナゴは日本でも特定の地域にしか生存せず絶滅の危機に瀕しています。
心字池では順調にドブガイも育ってニッポンバラタナゴも繁殖していたにも関わらず、何者かの手によりタイリクバラタナゴが池に放流されていることがわかりました。ドビ流しの際の調査で、ニッポンバラタナゴはすでに交雑していることがわかりました。タイリクバラタナゴによる遺伝子汚染です。
外来種のタイリクバラタナゴを放流したことにより簡単に交配をして純血のニッポンバラタナゴはいなくなってしまいました。タイリクバラタナゴがいる限り、ニッポンバラタナゴを心字池に入れることはできません。大切なことは、外来種により自然の秩序が壊れていくということです。このことの繰り返しにより、いつのまにか私たちの知っている自然がなくなってしまうことに気づかないといけないのです。
今回のドビ流しにより、外来種は駆除しました。しかし、心字池では、またタイリクバラタナゴが棲息しています。外来種のカダヤシもいます。生態系を維持するのはとても難しいことなのだと思います。
タイリクバラタナゴ 侵入年代:1942年
侵入経路:食用に移入されたハクレンなどの種苗に混入
影響:容易に交雑、産卵母貝の競合 防除方法:池干し
法的扱い:指定外来種(滋賀県) 移入規制種(佐賀県)
しかし、できることから、初めていかなければと思います。度重なる外来種駆除により、ブルーギルはいなくなりました。それは、今までの努力の結果です。次の段階は、もっと難しいかもしれませんが、豊かな生態系を維持するために、ニッポンバラタナゴが棲息できる心字池を、イメージしてみませんか?
Npo法人ニッポンバラタナゴ高安研究会の活動
大阪府民や近隣の住民を中心に、失われつつある里山や水環境の保全に取り組むとともに、そこに棲息する生物の多様性維持に努め、とりわけ希少淡水魚であるニッポンバラタナゴの保護を目的として活動する。
心字池にいる在来種生き物:スジエビ、フナ、コイ、ナマズ、モツゴ、ヒブナ
心字池にいる外来種生きもの:タイリクバラタナゴ、カダヤシ、タウナギ、ミシシッピアカミミガメなど。
マナーとしてペットや観賞用に飼育していた生き物は、生涯命をまっとうするまで飼い主さんが飼育してください。
公園は命の捨てる場所ではありません。公園はみんなの場所です。公共のものです。
公園に外から持ち込まない、持ち出さないを、みんなで守りましょう。
久宝寺緑地イベントカレンダー
参加費:無料(一部有料)
東地区に新エリアオープン
6/16(金)久宝寺緑地のあいあい広場南側に楽しめる健康広場「ウェルネス広場」がオープンします。
6/18(日)オープニングイベント開催
- やおPLAYDAY 2023 cocowa yao
八尾でまじめにあそぶ1日
10:30〜15:00 雨天中止 - A:有料コーナー(事前申込要)
ぐちゃぐちゃあそび教室 10:45〜11:30 定員10組 参加料¥2,000
申込みは講師(smile.timo)公式LINEにて
https://lin.ee/Ap4r385 - B:無料コーナー
・食育工作のコーナー
・小枝人形
・すごろくコーナー
・懐かしみちあそび
・ぬらし絵体験 - C:ステージ・展示コーナー
・えほんのもり・体操のじかん
・主張の時間
・どきどき写真展
シャクヤク園 写真・絵画展
来園者から募集したシャクヤク園に関する作品を展示します。
- 日時:6/10(土)~6/25(日)まで
- 場所:久宝寺緑地 中地区 スポーツハウス
七夕まつり
~久宝寺緑地の天の川に願いをかけてみませんか?~
ネットにしつらえた天の川飾りの掲揚
- 日時:6/24(土)〜7/7(金)まで
- 場所:久宝寺緑地 中地区 花の道
久宝寺緑地で打ち水大作戦!
水鉄砲をもって、大人も子供もいらっしゃい!
みんなで水鉄砲合戦を行います。水鉄砲の貸し出しもあるよ。
- 日時:8/1(火)・8/8(火)・8/15(火)
午後1時半〜午後2時半 - 場所:中地区 硬式球場前
- 料金:無料
久宝寺緑地みどり塾
専門分野で活躍する講師達による植物や自然についてのワークショップ等
- 場所:ボランティアルーム
- 10時〜11時半
- 事前申込要 みどり塾の申込は、開催日の1か月前から受付ます。
- 6/18(日)表情豊かに、涼やかに(寄せ植え)
参加費(材料費含む)2,000円 - 7/16(日)「ダンゴムシも飼える苔テラリウム」ダンゴムシ迷路付
親子みどり塾 大人だけの参加も可能
参加費(材料費含む 定員12名)1,200円
※希望の方には白いダンゴムシプレゼント! - 8/20(日)「藍生葉染め」大判スカーフ染め(60cm角)
公園の畑で育てた、藍の葉摘みから体験できます
参加費(材料費含む 定員10名)1,200円
ノルディックウォーク講習会
- 第1日曜日 13:30~15:00
- 6/4、7/2、8/6
- 集合場所:スポーツハウス
- 参加費:1,000円
ノルディックウォーキングをマスタートレーナーに基礎から習ってみよう!
美しく歩くために必要な体感とインナーマッスルに効かせるコツをお教えします。
すっきり姿勢が美しい“キレイな歩き方”を目指しましょう!
川原ウォーキング(事前 電話予約)
川原ウォーキングで姿勢改善&歩行能力UP!
- 第2月曜日 8:30~9:30
- 6/12、7/10、8月はお休みです
- 集合場所:インフォメーション前
- 参加費:500円/レンタルポール:500円
背筋ピーンで一生涯自分の足で歩くために転倒しにくい体づくりに取り組みましょう!2本のポールを使った効果的な歩き方をインストラクターに教わります。
久宝寺こうえんマルシェ
地元の農業を応援したい!毎月第4日曜は久宝寺緑地マルシェを開催!
公式サイト「久宝寺こうえんマルシェ」
- 6/25(日)・7/23(日)・8/27(日)
午前10時~午後4時/場所:北地区 風の広場付近
※8/27のみ午後3時~午後7時
- マルシェ 大阪産(もん)近郊農産物、無添加食品および加工品の販売
- アート、クラフト作品の展示及び販売、その他の物販、ワークショップ
- 福祉事業所の授産商品
レッツ久宝探検隊
集合場所:久宝寺緑地 中地区 花の道 料金:無料
- 6/25(日)樹名板をつけよう
午前10時~正午
シイタケなどをどのように育てるのか実際に体験する。キノコが森の中で果たす役割を学ぶ。 - 7/22(土)セミのふ化観察会
午後6時半~午後8時
春は草花が咲き、木々が芽吹くことを学ぶ。自然の不思議を発見し、草花にはそれぞれの役割があることを理解する。 - 8月はお休みです。
ピンコロクラブ
- 日時:第2土曜日:うんどう教室/第4土曜日:うんどう習慣日
10時半〜11時半 - 場所:北地区 健康広場
介護に頼らない、自立した生活を送るためのお手伝いとして、生活にかかわりの深い4種類の運動に、準備運動、整理運動を加えたうんどうプログラムを、トレーナーが教えてくれます。そして習慣日には、習慣化する ために楽しくトレーナーと一緒に質問しながら運動しましょう。