延命寺千重紅掘り起こし

さて、もう先月のお話となってしまいましたが、延命寺の蓮池で、千重紅の株の掘り起こしをしました。

千重紅とは蓮の種類でして、希少な種類なんです。
事務所では以前もレポートでお伝えしたとおり、七転八倒しながら育成を続けていましたが、今回は、富田林土木事務所さんの多大なご協力を得まして、かなり大規模な蓮池の改修を行うことになったんです。
その準備として、千重紅の株の掘り起こしを行ったわけです。

当日は、雪もちらつく寒い中、職員全員に株の掘り起こしと、株分けの研修を行うことからスタートしました。

どの部分が重要で、掘っていく中でレンコンを傷つけないように、また、根が地中を縦横無尽に走っているので、掘るときは慎重に行うことが必要だ、といった内容です。みんな熱心に聴いてくれていました。

さて、研修後は現場に急行です。みんな気合入っていましたよ。

 

現場はすでに水が抜かれておりまして、さらに既設の枠を業者さんが撤去してくれていました。この枠が設置されている状態ですと、掘り起こしの作業が大変だったので、事前に撤去してもらうように打ち合わせをしていたんです。

さて、ものすごく寒い中、泥の中へ突入です。

掘っていくと、出るわ出るわ。レンコンの山です。ただ、土も固くなっているし、地下茎もどこに走っているかわからない中での作業は困難を極めました。みんな慎重に掘り進めます。どんどん掘り起こして、出てきたレンコンを見ていると、写真のように見せびらかしたくもなりますよ、本当に。ちょっと誇らしげに「いかが？」的な感じでした。

 

さて、結局、１日で４つの枡内にあるレンコンを掘り終えることができました。その株の数は、写真で見ていただいてもわかるように、大量に取れたんです。すごい量でした！！

結局、この日は掘り起こしただけで終了。
株の仮植えは次の日に持越しです。

翌日、良く晴れた中で、仮植え作業です。この天気が掘り起こしの日だったら良かったのですが…
株の仮植えは、蓮育成用の８０リットルの容器１５鉢を使って行いました。土は荒木田土です。

右上の写真のような感じで株を配置して、その上から土をかぶせ、少々肥料も入れてから、水を入れました。
冬を越すための、とりあえずの処置ですが、これで株が凍ってしまったら、死んでしまうので、植え込みも慎重に行いました。

そんなこんなで、仮植え作業も無事終了しました。
あとは、春の暖かくなって来た頃に、これらの株を延命寺へと移す作業を残すのみです。
乞うご期待！！