長野公園新聞 2015春号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

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長野公園新聞 2015春号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

  • 2015年 3月25日(水) 10:27 JST

長野公園新聞 2015春号(長野公園新聞記事内容ご紹介)

2月の厳寒を経て、寒い日々と暖かい日々が続いております。まさに『三寒四温』といったところですね。奥河内さくら公園(長野地区)や奥河内あじさい公園(河合寺地区)、奥河内天野キャンプの森(天野山地区)のウメが咲き始め、サクラもつぼみが膨らみ始めております。

さて、春を目前に控え、サクラの時期がやってまいります。長野公園では、このサクラを皆さんに存分に楽しんでいただくために、今年も『奥河内ミーツ・サクラ』が開催されます。今年で3回目となるこのお花見イベントも、そろそろみなさんにお馴染みとなってきたでしょうか?

内容は、イズミヤ河内長野店と公園内で行われる「お花見市」、夜桜の名所とされている奥河内さくら公園(長野地区)での「夜桜ライトアップ」、桜の植樹を行う「MY桜を育てよう!」、花見を盛り上げる「ライブ&寄席」などが企画されています。みなさん、ぜひ足をお運びいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

 

春の長野公園でみられる植物

ヤマブキ

ヤマブキ:奥河内天野キャンプの森 キャンプ場付近など

クルメツツジ

クルメツツジ:奥河内さくら公園 東屋など

ユキヤナギ

ユキヤナギ:奥河内さくら公園 管理事務所前など

 

 

長野公園で見られる早春の生き物

まだまだ寒い日が続きますが、春の兆しが少し見え始めてきました。生き物たちも動き出す時期です。

春といえば花が咲き、チョウが舞うイメージがありますが、早春はまだ気温が低く、チョウもそれほど多くありません。チョウの中にはテングチョウやルリタテハのように成虫で越冬する種類もおり、日差しが差し込む暖かい日には姿を現して日向ぼっこする様子が観察できます。一方、早春にしか姿を現さないチョウもいます。早春のチョウと言えば有名なギフチョウがいますが、ここ長野公園周辺には生息しておらず、コツバメやツマキチョウ、ミヤマセセリの3種が生息しています。

羽化した直後のコツバメ

羽化した直後のコツバメ

日向ぼっこするテングチョウ

日向ぼっこするテングチョウ

早春に咲かせるコバノミツバツツジ

早春に咲かせるコバノミツバツツジ

アブラナに産卵するツマキチョウ

アブラナに産卵するツマキチョウ

 
 

植物にも早春にだけ花を咲かせる植物もあり、公園内ではコバノミツバツツジやムラサキケマン、シュンランといった植物が生息しています。このように春のとくに限られた期間に出現する生き物をスプリング・エフェメラルと呼び、春の妖精とも呼ばれます。これらの生き物が発生すると次にそれを狙ってシジュウカラなど繁殖期を迎えた鳥やカエルなどの両生類も活動が活発になります。このように春の移ろいとともにめまぐるしく生き物たちの動きも活発になっていきます。私たちヒトも春が近づいて少し暖かくなると外へ出ようかなと思うのも頷けます。

みなさんもぜひ身近な春を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

 

長野公園掲示板

公園観察ガイド(参加費無料)

緑あふれる長野公園には昆虫や鳥類など様々な生き物が生息しており、自然散策や夏休みの自由研究にはもってこいのフィールドです。そして、長野公園では昆虫の専門家である生き物好きのスタッフによる公園観察ガイドを実施しています。

公園観察ガイド(参加費無料)

「これはどんな虫、生き物?」と思った方、長野公園の自然を知りたい方、お気軽にご連絡ください。

都市公園長野公園管理共同体 長野公園管理事務所
河内長野市末広町581-1
TEL:0721-62-2772 FAX:0721-62-2810
時間:9:00~17:00(観察ガイドはスタッフ在駐時のみ) 駐車場:なし 
料金:無料 休み:なし 予約:事前申し込み要(1週間前まで)

 

 

春告げ鳥 ウグイスとヒレンジャク

春告げ鳥という言葉をご存じでしょうか。文字通り、その鳥が現れるともうすぐ春がやってくるという意味ですが、どんな種類の鳥を想像するでしょうか。

囀(さえず)るウグイス
囀(さえず)るウグイス

 

辞書などで引くとおそらくウグイスの別名という回答が出てくかと思います。「ホーホケキョ」の美声で有名なウグイスは実際早春によく囀ることから春告げ鳥と呼ばれ、気象庁でも生物季節観測に用いられています。美しい囀りはオスの声であり、メスや地鳴きは「ジェッ・ジェッ・・・」と地味な声です。鳴き声は有名ですが、実際あまり姿を見かけたことはないのではないでしょうか。ウグイスは茶褐色の小鳥で地味な色合いをしており、なわばり宣言時以外は笹薮などに隠れて鳴いているため姿が見えにくい鳥でもあります。

一方、見た目が地味なウグイスとは別に派手な春告げ鳥も存在します。ヒレンジャクです。

ヒレンジャクは冬鳥でシベリアや中国で繁殖し、冬に日本に飛来します。全体的に赤みを帯びた淡色で、羽は青灰色と赤色など鮮やかな色が混じるのが特徴の美しい鳥です。公園緑地や家の庭などに群れで飛来します。山手の方に多いですが、春が近づき繁殖地に帰る前になると平地でも多く見られます。ヒレンジャクの日本への飛来は年度差があり、昨年度は比較的多くのヒレンジャクが飛来しました。

 

長野公園に飛来したヒレンジャク
長野公園に飛来したヒレンジャク

 

河内長野でも寺ヶ池公園で集団が観察され、長野公園にも飛来するかもと思っていたら案の定ここ長野公園にも飛来しました。長野公園では4月上旬から5月中旬まで20羽ほどの群れが滞在していました。今年は飛来年かどうかわかりませんが、来てくれることを願っています。

 

 

奥三河ミーツ・サクラ Vol.3

奥三河ミーツ・サクラ Vol.3

食と雑貨のお花見市

食と雑貨のお花見市

4月4日(土)10:00~15:00 雨天決行、荒天中止 食会場:イズミヤ河内長野店
雑貨会場:奥河内さくら公園(長野地区)

 

ライブ&寄席

ライブ&寄席

日時:4月4日(土)雨天中止
会場:奥河内さくら公園(長野地区)

 

夜桜のライトアップ

夜桜のライトアップ

3月28日(土)~4月12日(日)
18:00~21:00
会場:奥河内さくら公園(長野地区)

 

My 桜を育てよう!先着20名!

My 桜を育てよう!先着20名!

3月28日(土)10:00 受付開始
4月4日(土)13:00 植樹体験実施
会場:奥河内さくら公園(長野地区)

※イズミヤ河内長野店及び長野公園にはイベント用の駐車場がございませんので、必ず公共交通機関をご利用くださいますよう、よろしくお願いいたします。

【奥河内ミーツ・サクラ実行委員会】
事務局:長野公園管理事務所
〒586-0051 大阪府河内長野市末広町581-1
TEL:0721-62-2772
http://oku-kawachi-meets-sakura.info/

 

 

長野公園で見られる生き物たち Vol.06

コマダラウスバカゲロウ

コマダラウスバカゲロウ(Dendroleon jesoensis)

全長は幼虫5~15mm、成虫20mm前後の小型のウスバカゲロウ類。本州~九州に分布し、山地の日陰の多い場所に多く生息する。幼虫はいわゆるアリジゴクだが、他のアリジゴクとは異なり、巣を作らずコケなどの地衣類が生えた樹皮下や地表、岩壁で生活する。背面に地衣類を背負うことで周辺の環境に擬態している。成虫は透明な翅に斑紋のある非常に美しい種で初夏から夏にかけて出現する。幼虫は肉食性で近寄ってきたハエやトビムシなどの昆虫、クモなどの小型の節足動物を大顎で捕まえて体液を吸う。成虫の食性は不明だが、肉食性であると思われる。幼虫期間が長く、羽化までに3年以上要する場合もある。近年、生息環境の悪化により場所によっては数が減少しつつある。写真は公園内で撮影した幼虫。日陰環境の多い長野公園内では比較的多く見られ全地区で生息を確認している。