まちの公園新聞 2013秋号(住吉公園新聞記事内容ご紹介)
- 2013年 9月9日(月) 10:00 JST
住吉公園
住吉公園の心字池の水が少しずつきれいになっています。
毎年、夏になるとアオコが大発生し対応に苦慮していましたが、今年の夏前に微生物を利用した浄化剤を試したところ、浅瀬では水底が見えるようになり、タニシやしじみ、ザリガニや小魚の姿がよく観察できるようになりました。
深みではまだまだ緑色ですが、今年の記録的猛暑でも例年とはけた違いの水質改善が見られました。
時間はかかりますが、来園者から「きれいな池やね」と言われることを期待しながら、池の様子を見るのが楽しみになりました。
所長からひとこと
今年の夏はめちゃくちゃ暑かったですね。まだまだ、残暑は厳しいですが、公園を歩いていると頬を撫でる風に少し秋の気配も感じられます。
さて、住吉公園は11月には花壇の衣替えを行ないます。
来園者の皆様には、春・夏とはまた違った趣の花壇を楽しんでいただけると思っております。
住吉公園管理事務所所長 松本憲市朗
身近な生き物〜「メダカ」
住吉公園のせせらぎでは健気に流れの下流から上流に向かって水面近くを泳ぐメダカを見ることができます。
メダカは、大人でも4cmほどの小さな魚です。4月下旬から9月下旬までの間に、2~3回水草に卵を20~40個くらい産卵し、10日から15日程度で孵化します。
秋に産まれた稚魚は、冬までに十分成長できず、寒さで死ぬこともあります。
春に産まれた稚魚は、夏のあいだに蚊の幼虫(ボウフラ)や、水面に落ちた小さな虫、藻などを沢山食べることで、約2ヶ月で2~3cmに成長し冬を越すことができます。
翌年の春、水温が上がる頃にまた産卵を行い、命をつないでいます。
ちょっと園芸豆知識「お礼肥(おれいごえ)」
宿根草や球根、花木の花や果樹の収穫のあとは、植物は体力を消耗しています。
この時期にする施肥をお礼肥と言います。
「ありがとう」の気持ちを込めて、即効性の肥料で体力を回復させてあげましょう。
歴史の散歩道「鉄道がやってきた」
1885年(明18)、難波から大和川の北岸までを、阪堺鉄道の汽車が走り出しました。たくさんの人が見物にきましたが、汽車賃が高かったので、乗ることはあまりなかったようです。
のちに、阪堺鉄道は南海鉄道と名前をかえ、線路も和歌山市までのびました。
天王寺西門前から上住吉までの間に鉄道馬車がとおったのは、1900年(明33)のことです。10年のちには電車に変わり、住吉公園までのばされ、いまの阪堺電気軌道(チンチン電車)上町線になりました。阪堺電気軌道阪堺線も、恵比寿町から浜寺までのびました。恵比寿町に近い新世界や浜寺公園はそのころの人たちの楽しみの場所でしたので、たくさんの人が乗ったそうです。
1907年(明40)には住之江に火力発電所ができ、浜寺まで電車が走り出しました。はじめて電車が走ったとき、村の人たちは、夜、電灯をつけた電車が大和川を渡るのを見に行きました。
1927年(昭2)に、今の府道尼崎・堺線のところに阪堺電鉄が走り出し、8年のちには浜寺公園までのびました。
大和川の河口や堺市の出島のほうへ魚釣りに行く人がよく乗ったので、「魚つり電車とよばれたこともありました 第二次世界大戦のころになると、沿線の造船所や工場へ通う人がたくさん乗るようになりました。この電車も1968年(昭43)にとりはずされました。
南海鉄道の電車・市バスが走るようになったのは、昭和にはいってからのことで、1935年(昭10)には、住吉公園まで来るようになりました。
国道26号線の工事ができあがったのは、1939年(昭14)のことです。今のようにりっぱな道路ではなく、自動車よりも馬車のほうが多いようでしたが、そのころの人は、ずいぶん広い道ができたものだと感心しました。
平林町一帯の埋め立て工事ができあがり、大阪港を広げるための南港の埋め立てが始まったのもちょうどそのころでした。
※南海電鉄の電車 すみのえものがたりより抜粋
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