“駅前子ども教室”竹筒トラップをつくろう(回収編)
- 2013年 9月17日(火) 07:55 JST
“駅前子ども教室”竹筒トラップをつくろう(回収編)
河内長野市青少年育成課と共同実施イベント「駅前子ども教室」の4回目を長野公園で行いましたので報告いたします。
今回は6月16日に行った「竹筒トラップをつくろう」の続編ということで回収した竹筒に入っているハチの観察を行いました。
当日、台風18号が近付く中天候が心配でしたが、なんとか持ちこたえてくれました(ラッキー)。そして、何より心配だったのが竹筒にハチが入っているか。実は巡視の際、子どもたちが仕掛けた竹筒をチェックしていたのですが、ハチが周辺をうろうろしている様子はありましたが、巣を作っている様子はありませんでした。
また、最近の大雨や風で飛ばされてなくなっているトラップもあり、本当にハチが入るのか心配になりました。

回収した竹筒を開くと。。。

キイロスズメバチの巣

スズメバチトラップから採集したスズメバチ
事務所で集まった後、虫の話をしながら階段を上っていくとトゲナナフシに出会ったりしました。みどりの広場に到着後、みんなで竹筒を回収して事務所に戻りました。今度は室内で回収した竹筒を開きます。私が竹割鉈で竹筒を一個一個開いていきました。すると、全部で10個中、3個からハチの幼虫が出てきました。まさしく竹筒バチでした。幼虫は後で調べるとオオフタオビドロバチの幼虫であることがわかりました。
また、この幼虫のエサであるガの幼虫が毒で麻酔された仮死状態で巣に入っていました。他にも竹筒の隅っこの方に、すでに成虫になって出て行ったと思われるヒメベッコウの巣もありました。自分が作ったトラップにハチが入っていた女の子はすごく喜んでいました。開いた巣はもとに戻せず、死んでしまったハチの幼虫もいました。ハチさん、ごめんなさい。命の大切さを実感した瞬間でもありました。
次に私が知人にいただいたキイロスズメバチの巣を持ってきたのでそれを見ていただきました。かなり巨大な巣なのでみんな驚いていました。せっかくなので中を見るために鋸で切り、みんなで中を観察したり、巣材を確かめるために触っていました。
また、長野公園で行っているスズメバチトラップを紹介し、採集したスズメバチ7種類を触る体験もしました(安全のため毒針は除去してあります)。普段感じるスズメバチの怖さはない様子で、みんな意外とかわいいと言っていました。観察の後は余った時間で私が考えた昆虫のクイズで締めました。
ハチは普段危なくて近寄りがたい存在ですが、今回、竹筒バチやスズメバチなど危なくて近づけないハチを身近で見ることによって、ハチに対する見方が少しでも変わってくれるとうれしいと思います。